今僕はメキシコの大学で、現地の生徒と一緒に英語の授業を履修しています。そしてそのクラスの最終課題として、グループで調べたいテーマを決め、そのテーマに関する10分程のビデオと撮り、その結果自分たちが何を学んだかを発表するといものがあります。そしてそのテーマを僕のグループは、せっかく僕が日本人なのだから、日本とメキシコの違いについて何かを考えようということになりました。
次に、何の違いについて調べるかということになり、自分たちが一番身近な大学生の生活についての違いついての研究に決定しました。そして僕たちは次の様に、日本とメキシコの大学生の生活をまとめました。(設定は木曜日です)
日本
授業が終わる
↓
図書館に行って勉強
↓
アルバイトに行く
↓
夜12時に家に帰宅
↓
宿題を終わらせ、夜遅く就寝。
メキシコ
授業が終わる
↓
図書館に行って勉強
↓
友達の誘いでコーヒーを飲みに行く
↓
そこでその夜、ディスコへの誘いがある
↓
宿題があるにも関わらず、ディスコへ行く
論理的に考えれば、日本人学生の行動が正しいと思われる方が多いかと思います。しかし僕たちは、どちらの行動からも学ぶことがあると考えます。
メキシコ人には、勉強に対する意欲が足りません。学生は何を優先すべきかという事に気づく必要があります。しかし、友達の誘いは断ることが嫌いです。だから、多くの人と仲良くする術を知っている人が多いように思います。現実、メキシコ人は平均的に、日本人よりも友達や知り合いが多いと思います。そして社会では、勉強の知識よりも人間関係をうまく築く能力が大切かなとも思います。
例えば、今朝郵便局へ行くためにタクシーに乗りました。そして運転手さん(おっちゃん)から「どこから来たん?」と話しかけられました。日本人なら、話したくないからその質問だけ答えて終わりという場合があると思います。しかしメキシコ人は、そこから長い会話が大抵始まります。僕も色々な人と話をするのが好きなので、話をし、そのタクシーを降りる時におじちゃんは「君と話せてほんまに楽しかったわぁ。また君が乗ってきてくれる日を楽しみにしてるわな。あ、そうそう。記念にこれ持って行って。」と言い、聖母マリアの小さいカードをくれました。宗教を大切に思う人が多いメキシコでは、多くの人が何かしら宗教に関する物を身につけたり、部屋に飾ったりしています。そして、その大切な聖母マリアの小さいカードを僕にくれました。初対面ですよ。しかも僕、カトリックじゃないんですよ。僕がカトリックを信仰しないことを知った上で、その人の大切な物をくれるんですよ。そのカードの価値は、論理的に考えれば、そのおっちゃんが持っていた方が確実に高いことは百も承知なのに。しかし、結果としてそのカードは僕にとってもすごく価値の高い物なのです。だって、そのおっちゃんの優しさをいつでも感じる事ができるからです。
外国にいて日本を大切に考えていると、より外国の良い文化を学べるのだなと思いました。
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