今メキシコの大学では、前期の終りに近づき、学生は最終課題に追われる日々を過ごしています。僕の家には今僕を除くと2人の大学生がいるのですが、二人とも今日(日曜日)は一日中部屋にこもっています。僕も彼らと同様、先週は課題をひたすら進める生活で、今週はその課題を終わらせ、発表しなければなりません。そして来週は学期末試験期間が始まります。
メキシコの学校では、アメリカやヨーロッパの多くの大学とは違い、先生はたくさんの宿題を出します。その理由を先生に聞くと、「メキシコ人は自分で課題を見つけ、勉強しようとしないから。」だそうです。なので、メキシコの大学のいくつかが依然、教育改革として、教育システムが進んでると言われているスウェーデンのある大学の教育推進システムを導入しました。しかし、「自習」「家庭学習」を基本とするスウェーデンの教育論は、自ら学ぶという習慣がついていないメキシコ人には効果的に働くことはありませんでした。改革とは、上から下へ一方通行に進めるものではなく、上と下が横一線になり、お互いに意見を出し合いながら、そしてお互いの立場を理解しながら進めていくものだと思います。臨教審(臨時教育審議会)や文部科学省は今まで教育改革として、たくさんの改革を実行してきました。しかし、教育現場にいる多くの教師の意見を聞かずに進めた教育改革は、教育現場の混乱を生み、結果的には学力低下や、その他多くの問題を作ってしまいました。(例 ゆとり教育)
これからの日本の教育改革では、まず上がしっかり現場の意見を聞き、現場の現状に基づき改革を推進する必要があります。学校レベルの改革も、教室レベルの改革も、先生たちの意見、子どもたちの意見を真剣に聞き、それに応える事ができるようなものになるべきです。
少し話はそれましたが、僕は今学期4つの授業を履修していて、英語の授業では、最終レポート(外国びいきについて)と、日本とメキシコの大学生の生活の違いから学べる事について撮ったビデオのプレゼンテーション、もう一つの英語の授業では、日本の学校の先生に対する保護者や地域の住民の人たちからの「いちゃもん」の研修の最終レポート、教育改革の授業ではその「いちゃもん問題の理由、事例、解決」についてのプレゼンテーションとレポート(約15枚)と、実際に幼稚園へ行き、問題解決を研究する授業では、自分たちが見つけた問題とその解決方法を、教育心理学や様々な理論を踏まえ、レポート(約20枚)とプレゼンテーション。(プレゼンテーションが多い分、試験は英語の一つしかありません!!)
日本でも、年末で会社や大学は忙しいシーズンです。なので皆さん、ここでこの曲を聴き、少しばかり心を休めてみてください。井上 陽水の「少年時代」です。
http://youtube.com/watch?v=ffTRxd23Nl0&feature=related
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