2008年11月19日水曜日

平和のために私たちができること

  平和に関しては、メキシコや外大での国際関係論の授業で理論的に学ぶ。国際関係的観点から現代の世界を見れば、今日の国際社会はアナーキー(無政府状態)、つまり国家の上に立つ世界政府が無いということであり、それは国際社会における基本的な社会システムが存在しないということになる。従って、各国は同等の権利を持つ主権国家である。

  リアリズム的思考によれば、Balance of Power(勢力均衡)を基に平和は保たれるとされる。Balance of Powerとは、恰好が似通った国力を持つことである。アメリカの国際政治学者モーゲンソーは、国力は地理的条件、天然資源、工業力、軍備、人口、国民性、国民の士気、外交の質及び統治の質で構成されると説明している。

  しかしBalance of Powerには欠点がある。各国は国力、特に自国を守るのに必要な軍力を高め、安全、安堵を求める。そうすると他国にとってはその軍力増加が脅威となり、更に自国の軍力に力を入れる。その結果世界各国が競い合うように、最先端技術を駆使した戦車、ミサイル、軍艦、爆撃機、そして核爆弾を生みだし、その勢力競争がBalance of Powerを崩し、戦争を引き起こす可能性がある。

  国際社会システムとして機能する国際法や条約は、国と国の間での合意の上だけで成り立つものであり、その国際社会システムの存在を否定する国に対しての法的強制力はない。(国際連合で決議される条約のいくつかは、他国に対しても強制力を持つものが制定されている。)



  国際平和に大きな影響力を与えるということは、非力な僕個人が決してできることではありません。しかし今現在、この一秒単位に何人もの人々が紛争や飢餓、その他の争いや病により亡くなっていることは事実です。その事を考えると、人として平和を望むのは当たり前の事ではないでしょうか。僕はいつも、個人レベルで平和達成のために何ができるのかということを無意識のうちに考えています。

  例えば、人間個人の意識の持ち方によって、その人の平和意識はその周囲の人々、そして国民全体へ善い影響を与え、敷いては一つの国の現実的な平和の実現が、その他の国が平和を目指す際の規範となり得るものではないかと考えます。

  では、個人では平和実現のために何ができるのか。それは総して、平和な心を持つということになります。これは抽象的な表現であるので、僕の考えを具体例としていくつか挙げていきます。

1. 怒りを感じた時こそ、平常心を保つ。そしてその怒りの理由と、その怒りの理由が生じたのはなぜかということを客観的に思考する。

2. いつでも顔を上げ様々な物を観察し、自分の表情が暗くならないよう努める。歩く時は胸を張り、姿勢を正す。

3. まずは他人の幸せをもとめる。そのためにしなければならない最大の努力をする。他人の幸せを求めることにより自分も幸せな気持ちになることができる。

4. 自分の意見を一度述べる時は、二度相手の意見を聞く。その際は相手に何かを「教え聞かす」という上からの目線ではなく、「聞いていただく」という下から目線で。この点を注意すれば、自然と相手の意見な気持ちを大切にするようになる。

5. 何かをしてもらった時は、必ず「ありがとう」を言葉と表情で伝える。(例: レストランでの食事の際、その料理を作ってくれた人、あなたに接客してくれた人に対して。 また、例えば学校で前の人がプリントを回してくれた時。 道を歩いていて、ビラ配りをしてくれている人に対して。)

6. 話し言葉はできるだけ柔らかく、丁寧に、はっきりと。相手の気持ちや状態、思考能力を十分に考慮した上で、相手が嫌な気持ちにならないように、声のトーンや話の速さ、言葉を選ぶ。

7. 他人を不愉快にする可能性がある行動をとった時や、自分がされて不愉快になる行動を自らとった時、またとる前は「すみません」の一言を。(例: 混んだ電車の中で、中に入っていく時や、中から外へ出たい時。 また、自分が他人よりも道を早く歩いていて、自分が通るスペースがないので、少し他人にどちら側かに寄ってもらいたい時。)

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

なんか心がキレイになった感じ♬♪
そっか!
って気付かされたってね。

「ありがとう」
って言葉は大事にしていきたいな:)

なおと話すと前向きな気持ちになれるのはこんな事があるからやのね!
これからもよろしくです♬♪

うちもその授業聞いてみたい・・ヘヘ

Naoya Okuno さんのコメント...

chinita> 心が綺麗になってくれて幸いです。「ありがとう」って大切やんな。でも「ありがとう」って実は難しい言葉やと思えへん?ぼそって「ありがとう」て言うても、それは心の底から感謝の気持ちを言うてへんから相手を不快にさせるけど、ほんまに笑顔ではっきりと「ありがとう」て言うたら、それは何よりも相手を気持ちよくさせることできるしな。

言葉を学ぶオレらにとって「ありがとう」は、良い研究材料になりそうです。


p.s. その授業出てみたら?火曜日は2限目、木曜日は5限目にしてるわ。ほんまに行きたくなったら携帯にメールでもして。ほな教室番号教えます。

Unknown さんのコメント...

久しブリーフ☆色んな意味で相変わらずうんこな僕です笑
 今度俺にその講義して!そういった事忘れかけてた、留学してたのに何も勉強してないし学んできてないわ★
 felicidades por el casamiento de tu hermana!!

Naoya Okuno さんのコメント...

晋也>お、ほんまに久し振りやなぁ~。自分をうんこと評価できるくらいやねんから、お仕事に精を出してることでしょう。

こんな話やったら、いつでもしよで!!こーゆー話をするのんに悪いことはないからな。講義料は博多ラーメンでええわ。紅ショウガでスープ真っ赤っ赤にしたいわ。なんかアダルトやな、赤いラーメン。危険な味わいや。

そーいや晋也と留学の時についての話てほとんどしたことあらへんでな。