2009年2月28日土曜日

再度お遍路に向けて・・・

 皆さん、お久しぶりです。大阪に帰ってきてから、療養のため、ブログは更新せずにいました。もしかしたらもうこの春休み中にはお四国に戻る事はできないのではないかと考えていたのですが、若さに感謝と申しましょうか、思いのほか順調に怪我が回復したため、今日お医者さんからGoサインが出されました。ですので、来週の火曜日からまたお遍路をスタートします。目標は道後温泉までです。道後温泉で両親と待ち合わせをし、温泉に入って大阪に帰る予定をしております。

 今度は以前のような無理な登山はせず、距離は平坦な道で稼ごうと思っています。そしてリュックが壊れてしまいましたので、りんくうのアウトレットモールで購入してきました。荷物の量も、すでに遍路経験があるため、必要最低限を持って行き、リュックの軽減を測ろうと考えています。

  本当に失敗は成功の素になるのか。これからの2~3週間が楽しみです。

2009年2月15日日曜日

四国八十八ヶ所 十日目(2/15)

これまでこのブログを読んでいただいていた方、私を応援してくださっていた方、とても残念なお知らせがあります。遍路行にドクターストップがかかりました。宿のご主人のご配慮で、近所の接骨院の先生に無料で診てもらうことができたのですが、右アキレス腱はまだしも、左膝はいわゆる疲労骨折の一種で、少し休んだだけでは簡単には治らないし、この旅を続けると膝は悪化するのが予想できるため、今は思いきって大阪に帰り、治療に専念することを勧められました。ということなので、明日大阪に帰ることにしました。四国で自転車を購入して結願、公共交通手段を使いお四国結願、大阪に帰り海外旅行、数週間の中国語短期留学、資格取得など、色々とこの春休みをどのように過ごすかを考えたのですが、一度始めた事を諦めるのは悔しいので、まずは治療に専念し、もし完治後に時間があれば、次の高知県だけでも回りたいと考えています。そして治療中は、今興味がある国際関係の歴史でも調べていこうかなと思っています。

遍路の旅では、途中で大阪に帰らなければならないという辛い経験をしましたが、最後に私は最も大切なことを学びました。それは「失敗」です。私の今までの人生ではあらゆる挑戦や目標を運良く達成してきました。小学6年生で、当時の私では受かるはずのない英検3級合格(マークシート式)、中学生時代卓球個人泉北地区3位、高校時代米国1ヶ年留学選考試験合格、大学でのメキシコ2ヶ年留学選考試験合格、帰国後就職活動期間3週間にして内々定など、今考えても本当に私の人生は上手くいきすぎていました。だからお大師さんはこんな私に、失敗をする経験を就職前にお四国で与えてくれたのだと思います。そしてこれは、失敗から何かを学びなさいというお大師さんからのメッセージだと受けとめ、今後はこの経験を社会に出て生かしていこうと思います。

四国八十八ヶ所 九日目(2/14)

今朝起きると足の痛みが和らいでいたので、高知のすぐ手前の海南町まで行くことにしました。朝23番薬王寺でお参りを済ませ、遂に徳島での巡礼が終わりました。あれ程傷んでいた左膝と右アキレス腱が一晩で、君が悪い位マシになっていました。まるで嵐の前の静けさのようです。

その嵐は約18km歩いた地点で突然やってきました。急に左膝が痛みだすと、それに連れ右アキレス腱にも痛みが伴い、海南町まであと3kmの地点で歩くスピードが急激に落ちてしまいました。

とりあえず明日、若しくは明後日までは休養を取り様子を見ます。お大師さんは私に、就職前に沢山の修行の機会を与えてくれます。弘法大師空海に感謝します。

今日の総歩数は42,802歩、距離は30.81kmでした。

2009年2月14日土曜日

四国八十八ヶ所 八日目(2/13)

今日は私の記憶の中では、人生で一番長く歩きました。
総歩数56490歩、距離40.67kmでした。
朝は6時半から歩き始め、本来は30km地点の宿までと考えていたのですが、その地点の宿が、遍路シーズンオフのため、全て(4件)休業していたおかげで、現在は23番薬王寺から目と花の先の距離にあるビジネスホテルにいます。

これだけ歩くと、人間の身体に驚かされることがあります。初日に29km歩いただけで、筋肉痛として悲鳴をあげていた足のふくらはぎと太ももが、40kmを歩いても殆んど痛みが伴わないのです。筋肉とはかなり柔軟にできていることを実感しました。

しかし勿論長距離を歩くのに弱点もあります。それは関節と筋(腱)です。左膝は未だ回復の兆しがありませんし、先ほど右足のアキレス腱がかなり腫れ上がっているのを見つけました。ですので今は風呂の3分の1に水を張り、そこで足首を冷やしながらこのブログの文章を書き留めています。

明日はとりあえず朝、足の調子を見てから目的地を決めたいと思います。今日は長距離に加えて、昼過ぎから雨風の強い中での行でしたので、かなり上半身に疲れを感じます。また明日は出発する前に、宿に連絡をして営業しているかどうかをきちんと確認しなければなりませんね。

2009年2月12日木曜日

四国八十八ヶ所 七日目(2/12)

今朝は6時半に起き、朝食におにぎりとお味噌汁をお接待していただきました。ありがとうございました。
今日次の寺に行こうかもう1日休もうかを悩んでいたら、宿のご主人が、20番鶴林寺まで行けば私を迎えに来て、翌日また鶴林寺の出口まで連れていってくれると言ってくださったので、お言葉に甘えて次のお寺まで膝の確認にも歩いてみました。ご主人とそのお話をしたのが朝10時半頃でしたので、もう20番以降のお寺を目指すのが不可能ということで、この案を思いついてくださいました。 平坦な道を歩くのはそれほど辛くないのですが、20番21番の山道の登り下りが膝に負担となるので、ゆっくりと登山、下山しました。私が想像したよりも早く鶴林寺にたどり着けたので、明日からまた巡礼に行こうと思います。 帰宿後は昨日と同じく温泉へ行きました。夕食は宿の女将さんがカレーをお接待してくださいました。ありがとうございました。

今日の総歩数は25358歩、距離は16.23kmでした。

2009年2月11日水曜日

四国八十八ヶ所 六日目(2/11)

今日は、朝と昼は宿屋の奥さんがおにぎりをお接待してくださり、夕方は宿の近くの温泉へ行き、和歌山の白浜と同じ源泉のお風呂にゆっくり浸かり、そこにある食堂で夕食を済ませてきました。

今晩はワールドカップ予選対オーストラリア戦を楽しみたいと思います。

〈コメントを残してくれている皆様へ〉
コメントを残してくださり、ありがとうございます。今は私がパソコンで直接ブログを更新していないので、各コメントに対して返事をすることができません。申し訳ありません。しかし常にコメントは確認していますし、皆様の言葉を楽しみに読ませて頂いています。今後とも私のブログをどうぞごひいき下さいますよう、よろしくお願いします。

四国八十八ヶ所 五日目(2/10)

昨晩は宿屋のご夫妻と夜10時過ぎまで話し、今朝は7時に朝食をお願いしていたので、6時半に起き、左膝がそれほど痛くないことを確認してから、久しぶりの手料理をいただきました。

朝食後も奥さんと話しこんでしまい、結局8時の出発になりましたが、今日の目的地19番立江寺には到着しました。18番恩山寺までの道のりで徳島市街地を通ったのですが、久しぶりにマクドナルドやユニクロ、SOGOを見かけ、ついホッとしてしまいました。やはり私は都会の賑やかさに囲まれ満足をしているのでしょう。また、宿を出て3kmほど歩くと再び膝が傷んできたので、通りにあったドラッグストアで湿布とサポーターを購入しました。20番、21番の山登りに向けて、痛いところは早く治しておきたいので、予定外の出費でしたが仕方ありません。明日は建国記念日ということもあり、休養日としましょう。

今日の道中、修行をする理由の1つに気が付きました。それは自分の弱さを知るということです。世間ではあらゆる面で強い人間が重宝されますが、他人に優しい人というのは自分の弱さをきちんと認識されている方ではないでしょうか。だから他人の弱さを理解でき、優しく接することができるのです。私は遍路行という孤独な時に、いつもは自信がある体の一部に不具合ができ、その結果事が思うように進みません。そしてひとりぼっちで自由がきかなくなると、人というのはより寂しく感じるのだということが分かりました。だから私の遍路行の目的の一つに今日、自分の弱さをできるだけ多く見つけることが加わりました。

恩山寺に向かう途中横断歩道で信号を待っていると、近くにあったケーキ屋さんから店員さんがわざわざ外に出てきて、カステラを一つお接待してくださいました。ありがとうございました。また恩山寺のお参り後、参拝者の方がみかんを下さいました。ありがとうございました。そして今日の宿では、着いた時にお茶と和菓子、夜には、素泊まりにもかかわらず、自家製のお餅をお接待してくださいました。ありがとうございました。

今日の総歩数は32981歩、距離は23.74kmでした。

2009年2月9日月曜日

四国八十八ヶ所 四日目(2/9)

今日の朝は昨晩傷んでいた左膝に痛みが残っていなかったので、朝7時半に宿を出ました。しかし5km程歩くと、急にまた左膝が傷んできたのですが、「まぁ今日はとりあえず行けるとこまで行こうか」と楽に考え、次のお寺に向かいました。その後も足の痛みは増してきたのですが、負けん気の強い私は結局本日の目的地である17番井戸寺までたどり着きました。13番の大日寺に向かう途中で、農家のおばあさんが追いかけてきて、ヤクルトを2本下さいました。ありがとうございました。

井戸寺に向かう時にドラッグストアを見つけたので、筋肉痛、関節痛兼用の塗り薬を買い、先ほど早速塗りました。効果があることを期待しています。もしあまり痛みが治まらなければ、明日は現在地から約8km先の徳島市街で1日休みをとろうと思います。20番と21番は、また山登りが待っているので、今のうちに完治しておくべきでしょう。必要であれば2日間休養かな。諦めも勇気です。もちろん先を見据えての諦めですが。明日が楽しみです。膝の痛みが引いているかどうかの楽しみと、久しぶりに多くの人がいる場所に行ける楽しみがあるからです。 今日の総歩数は37857歩、距離は27、25kmでした。

2009年2月8日日曜日

四国八十八ヶ所 三日目(2/8)

今日は早朝から10番切幡寺でお参りした後は11番藤井寺、そして88ヶ所の中で一番の難関と言われる12番焼山寺に向かいました。いや~焼山寺は本当に一番の難所であってほしいです。3つの峠(どれも700mほど)を登り、二度下るこの遍路道は藤井寺のすぐ後ろから始まります。いきなり100m程の階段を登ったり、その後も足場の悪い坂道を登ったり、下ったり・・・今考えてみると焼山寺に着くまでの4時間、ほとんど登っていた印象しかありません。これがまたかなりの急勾配なのです。1つ嬉しかったことと言えば、藤井寺で「健脚5時間、普通6時間、遅足で8時間」と書かれていた焼山寺の遍路道を4時間で歩けたことです。

焼山寺に到着し、少し休憩をとっていると60歳くらいのご夫婦が話しかけてきて下さいました。彼らも区切り打ち(88ヶ所を何度かに分けてまわること)で歩き遍路をしているらしく、藤井寺から焼山寺まで7時間かけて来られたとのことです。素晴らしいですね。私が60歳になった時には、例え8時間かけても焼山寺まで歩いてたどり着く自信がありません。

そのご夫婦が去られてから、私は作法を始め、そしてその後は約7kmの山下り。精神的、体力的には登りよりもかなりマシなのですが、下りは膝にきますね。今も左足が痛みます。明日の朝には治ってくれていることを願います。それにしても今日は本当に疲れました。山登りで何度かくじけそうになったことは初めての経験です。

また今日は1度お接待を受けました。私は曽我部俊雄和尚(金剛流御詠歌を作られた方で、徳島で初めて東京大学に入学された方)の遠い血縁関係にあることを、和尚さんがその昔修行されていた切幡寺の方にお話しすると、切幡寺の記念品をいただきました。ありがとうございました。

今日の総歩数は44604歩、距離は32.11Km(マイ万歩計によると)でした。

2009年2月7日土曜日

四国八十八ヶ所 二日目(2/7)

いよいよ今日から巡礼開始です。お寺は一般的に7時に門を開けるので、6時10分に起床し、6時40分に宿を出ました。初めの霊山寺では予想以上にお寺での作法に時間がかかることに気付き、これでは今日の目標である10番切幡寺までたどり着けるかどうか心配になったのですが、巡礼は早く終わるよりもきちんと1つ1つの作法を行うことが大事なので、とりあえず今日行けるとこまで行こうと気持ちを切り替え再出発しました。

3番金泉寺から4番大日寺の間の遍路道はとても楽しめました。小さな山の中を歩き、竹藪の中を歩き、山の上から町を一望し。これからの遍路行がとても楽しみになりました。しかし5番地蔵寺での作法が終わり次のお寺に向かって歩き出した時、今度においての心配が募ってきました。太ももが傷んできたのです。まあ今晩よくお風呂でマッサージをすれば大丈夫だろうと思い、結局9番法輪寺までお参りすることができました。今日の総歩数は40152歩、距離は28.91Km(マイ万歩計によると)でした。

なお本日は2度お接待をして下さいました。1人目は70歳位のおばあさんで、私が6番目の安楽寺に差し掛かった時、県道を歩いている私を見つけ、チョコレートと缶コーヒーを買い、原付自転車で追いかけてきて下さいました。ありがとうございました。

2人目は、今晩泊まっている旅館「八幡」です。夕食を旅館の食堂でとっていると、店員さんが「明日は何時にお出掛けですか」と尋ねられたので「6時半に出るつもりです」と答えると、すぐにおにぎり2つとみかん2こを包んで、明日のためにお接待して下さいました。ありがとうございました。

お接待をされると、他のお遍路さんもおっしゃられる通り、人間は1人では生きていけないということが分かります。特に1人で巡礼をしている者にとって人の、しかも見ず知らずの他人の優しさを感じると、本当に元気が湧くものです。今後私は大阪へ帰ってから、何も恥じずに人々に声をかけ、少しでも優しさを与えといきたい、そして周りの人々により元気を持ってほしいと思います。

四国八十八ヶ所 一日目(2/6)

高速鳴門に到着すると、野性の勘を利用して、問題無くJR鳴門駅に到着。しかし流石田舎の電車。13時08分の電車の次は、14時40分までないということなので、そこら中歩き回った結果、ほか弁の弁当をバス停の椅子に座り、頂くことにしました。そしてゆっくりとした昼食が終わり時計を見ると、なんと14時25分!それからすぐに急いで駅に戻ったのですが、途中で何かが足りないような…金剛杖(お大師さんの代わりのもの)をバス停に忘れていたのです。一旦バス停に引き返したため、電車に乗ったのは結局15時40分になりました。 1番札所の霊山寺の最寄り駅に着いたのは16時10分で、今日霊山寺にお参りすることは出来たのですが、明日から気持ち新たに巡礼を始めようと思い、今日は納経掛軸、線香、蝋燭、ライターの購入と、納経だけを済ませました。納経所のおばちゃんが線香、蝋燭、ライターをお接待してくださいました。ありがとうございました。

私が納経中、女性と胸元にカメラを下げている男性が納経所に入ってきました。そして私が納経所を出ようとした時、「○○○という雑誌で今お遍路の特集をしていまして、よるしければお話を聞かせて頂けないでしょうか」とその男性が声をかけてきました。そうです、雑誌の取材です。外大で何度か取材や撮影を受けたことはありますが、まさか四国でまで取材を受けることになるとは!!雑誌名をはっきり覚えていないので、きちんと聞いておけば良かったと思っています。もしその雑誌を見つけられた方は是非ご一報ください。

2009年2月5日木曜日

いざ四国へ!

 このブログを更新するのは、かなり久し振りです。と言いますのも、ここ2週間の間に学期末試験がありまして、それに向けてずっと、いつまで経っても慣れない勉学に励んでいたのです。しかし2月3日にそれも終わり、ここ2日間はお遍路の旅に向けて準備をしてきました。



 そしていよいよ、明日お四国に向けて出発します。(お遍路さんが見るのは「四国」ではなく、「お四国」と言われています。)



 四国八十八か所を巡礼中は、出来る限り毎日ブログを更新しようと思っていますので、お暇がある方は「しゃーない、ちょっと暇つぶしにでも読んだろか」というような気持ちで私のブログを覗いてみてください。