2009年3月26日木曜日

615kmって・・・

 ふとある日、お四国で歩いた総距離615kmっていったいどれ位のものなのかと思い、地図で調べてみました。すると、自宅の堺市から成田空港まで約605kmということでした。私は自宅から成田まで歩いたのですね。しかし成田へ行く時は、歩くと費用が割高になってしまう上、日数が22~3日かかるので、飛行機で行こうと思います。

 あさって(3月29日)からいよいよ横浜市で一人暮らしが始まります!!

2009年3月21日土曜日

NHKラジオ基礎英語1.2.3のテキストを見てください

 大阪に帰ってきました!!大阪は大都市ですな。まず、建物が高い。車が多い。空気が悪い。当たり前の事ですが、自然の有難味を改めて感じます。そして帰ってきてからは、卓球の練習や、引っ越しの準備、ゴルフの練習と、毎日を忙しく過ごしています。

 ところで私、奥野直也がNHKラジオ基礎英語1.2.3のテキストの、関西外国語大学の宣伝部分に、メキシコ留学に関して登場しています。これはどれも4月号です。なんと1ページ全てに私が載っていますので、本屋に行くことがあれば、立ち読みしてみてください。メキシコ留学体験記が掲載されています。

2009年3月17日火曜日

四国八十八ヶ所二十五日目(3/17)

ついに四国八十八ヶ所のうちの徳島と高知のお寺を全て打ち終え、今日で一先ずお四国巡りは終了となります。24年間、社会に出るために出来る限り自分を磨いてきたつもりです。悔いはありません。しかしこれだけでは私は社会ではまだまだ通用しない、未熟者だということも十分理解しています。次の人生の節目の時にも悔いが残らないよう、日々何事にも全力で取り組みたいと思います。

今日の総歩数46,000歩と距離36.79kmを足すと、今までの総歩数は806,987歩、総距離は615.41kmになりました。

2009年3月16日月曜日

四国八十八ヶ所二十四日目(3/16)

今朝はWBC対キューバ戦を観るために5時に起床し、試合が終わった後9時に出発しました。今日は20km程しか歩かなくて良かったため、景色を楽しみながらゆっくりと、心静かに歩けました。

宿に近づいたところで、お目にかかるのが3度目の方にまた道中で出会いました。その方はお仕事を引退された後某大学院に入学され、お遍路に関する論文を書かれているそうです。いくつになっても何か新しいことに挑戦される方の目の輝きや姿はとても素晴らしく、私にとっても良い刺激となります。これ程会うのも何かの縁だと思い、連絡先を交換していただきました。この他にもある大学で仏教を教えられている方、数々の失敗の末に鶏肉の商売を一代で築き上げられた方、私の友人のお父さんが経営される会社で働かれている甥がおられる方など、本当に多くの方に出会い、様々な話を聞かせていただきました。これぞお遍路の醍醐味ですね。そんな、普段の生活の中では学べないことを数多く発見することができた遍路行も明日で一区切りです。お遍路で出会った方々とは、これからも連絡をとれたらなと思います。同じ苦しさと楽しさを分かち合えたのですから。

明日はいよいよ高知最後のお寺、延光寺です。今日の総歩数は28,582歩、距離は22.86kmでした。

四国八十八ヶ所二十三日目(3/15)

ついに来ました、足摺岬!!四国横断達成です。
今日は最近2日間とは打って変わって雲一つない晴天で、足摺岬は大変美しく、足の痛みを忘れられる程の絶景でした。そして今いる「ペンションサライ」という宿の部屋からも太平洋が一望できます。ここは是非また来たいと思う場所です。

しかし今日、20km歩いた地点で、絶景を眺めても忘れることができない程に脛が傷んできました。これは以前から少し腫れているところで、今日はついに歩くペースが乱れるほどになりました。しかし歩けない位の痛みではないし、歩くのもあと2日なので大丈夫でしょう。道後温泉に浸かれば一気に腫れも治るでしょう。

それはともかく、昨日泊まった宿のご主人に、長距離歩行に関しての素晴らしいアドバイスを頂いたので、それを紹介させていただきます。私は今まで、いつも約15kmを歩いた地点から足(feet)が疲れ、激しい痛みを感じていました。それで歩幅が自然と小さくなり、体力的、精神的共に大きく消耗していました。

ご主人にその話をすると、それは足にぴったりと合った靴を履いていることと、靴ひもをしっかりと結びすぎていることが原因だと言われました。
普段は靴を履いた時にあまり隙間がないのが望ましいのですが、長時間歩くと足はかなり浮腫み、結果足が靴に締め付けられることになるので、長距離歩行の際は0.5~1cm程大きめの靴を選ぶのが良いそうです。

靴紐も同じことで、あまりきつく結ぶと結果的に足を締め付けることになるので、紐は足に近い方から2つか3つの穴に通すのが良いそうです。私も実際にそれを今日実践してみたところ、本当に足が楽でした。これは今後のお遍路さんにも是非試してみてほしいと思います。

今日の総歩数は34,013歩、距離は30.60kmでした。

四国八十八ヶ所二十二日目(3/14)

今日はかの有名な、清流四万十川を渡りました。しかし昨日からの悪天候のため、雨はほとんど降っていなかったのですが暴風だったため、川の水は濁り、景色を楽しむことができませんでした。でも四万十川の代わりに、暴風だったためにいつもは見れないものを見ることができました。

皆さんも風が強く吹く日に山へ行ってみてください。山が動く瞬間を見ることができます。あまりに風が強く山の木々が同時に一定の方向に揺れるため、山が動いているように見えるのです。明日はいよいよ足摺岬に行き、それで四国を横断したことになります。

明日は足摺岬まで約30kmを歩きそこで一泊し、あさっては今いる宿に戻ってきます。そして、しあさっては、また約30km歩き、高知最後のお寺、39番延光寺に向かいます。お四国巡りもあと3日で終わりです。

今日の総歩数は33,533歩、距離は30.17kmでした。

四国八十八ヶ所二十一日目(3/13)

今朝は予定よりも早く目が覚めたため、5時40分に出発しました。早朝だと雨はまだ降らないと予測していましたが、それに反し雨は既に降っていました。雨が降っている中歩くのは、レインコートを着るため体を動かしにくくなるし、体の中は通気性が悪く蒸れるし、足場が悪いので普段以上に足に力が入って疲れやすいし、手や足下は濡れるし、本当に悪いことばかりです。

とりあえず雨があまり強くなる前に予定の宿に到着し、高知の最後のお寺までのプラスを考えてみました。当初予定していた休養日をとることはできませんが、今週はピッチを上げて歩いたので、最終日17日の30km歩行以外は、1日平均24km歩けば良いことになりました。

お四国を歩けるのもあと4日間です。常に感謝を忘れず、39番まで歩いていきます。

今日の総歩数は42,995歩、距離は32.23kmでした。

2009年3月13日金曜日

四国八十八ヶ所 二十日目(3/12)

今朝私は7時に宿を出、37番岩本寺前の宿まで32.07kmを歩いたのですが、なんと13寺45分に着いてしまいました。いつもは毎時4km強で歩いているので、その調子だと8時間かかる計算になりますし、今日は山登りということで、普段よりも遅いペースを予想していました。

しかし実際には急な坂は1kmほどしかなく、あとは緩やかな坂道だったので、これ程の時間短縮になりました。又今日も昨日のような足の疲れ(痛みというべきでしょうか)の再発の予防として、荷物をほとんど今いる宿に送っていたので、それも幸いしました。

これからお遍路巡りをされる方にアドバイスをさせていただきます。12番焼山寺を打たれる前日に、次の宿まで荷物を送っておかれることをお勧めします。焼山寺の山は急な登り坂、下り坂が18kmほど続きます。だからその山に挑まれる際は、身を軽くされるのが賢明だと思います。ご無事での結願をお祈りしております。

明日は昼から雨が強くなるという予報なので、今夜は早く就寝し、翌朝は6時に出発しようと思います。できれば13時頃には歩き終わりたいと思います。

今日の総歩数は40093歩でした。

2009年3月11日水曜日

四国八十八ヶ所 十九日目(3/11)

今日の、35番清滝寺から浦ノ内湾の太平洋側を通り、須崎市街地への道のりは辛いものでした。歩いた距離は37.02kmと昨日ほどではなかったのですが、浦ノ内湾周囲は山道で、海抜50m~120mを登ったり下ったりの道が約20km続き、私の記憶では平坦な道はほとんど無かったように思います。

民宿に着く約18km前から右足が重痛くなり、左足の脛がズキズキと痛んできたため予定よりも到着が30分も遅れました。明日は高知県で最後の激しい山登りが待ち構えていますので、夕方はずっと足のケアに努めていました。とりあえず今晩は早く寝て、明日に備えたいと思います。

今日の総歩数は49,365歩でした。

四国八十八ヶ所 十八日目(3/10)

またまた一つ試練が増えました。今朝両親から電話があり、3月18日に祖母と親戚のお寺さんを連れ、道後温泉に来るということを告げられたので、20日に高知を制覇する予定だったのを、私も温泉へ行けるように強行スケジュールを立て、なんとか17日に終われるよう頑張ろうと思います。

20日に終わる予定であれば、1日30km前後を歩くペースなのですが、強行スケジュールでは毎日約40km歩かなければならないので、正直16日に終われるかどうか分かりません。しかし更なる挑戦というのは、好奇心旺盛の私にとっては、決して悪い気持ちはしないのです。

ということで今日の総歩数は55386歩、距離は41.53kmでした。

ちなみに私は今、土佐市高岡町にいます。今日35番清滝寺を打ち終わりましたので、いよいよあと4つのお寺で高知県が終わりになります。

2009年3月9日月曜日

四国八十八ヶ所 十七日目(3/9)

おマメさん、もうできないでおくれ。

3つ目のマメができました。そのマメは、またまた足の親指に、そうです、一昨日できたマメの下に、またマメができたのです。足の皮膚の分厚さに驚かされます。同じ箇所にマメが2つもできるとは思いませんでした。

押し国を歩いていると「あいさつ」ちう言葉を題材にした、小学生たちが作った俳句をよく道端で見かけます。私が数々見かけたうちの一つを紹介します。

   あいさつは  心をつなぐ  ことばだよ (小3)

押し国では本当に皆様よく挨拶をしてくださいます。今日も地元の男子中学生が頭を下げ「こんにちは」と声をかけてくださいました。挨拶はコミュニケーションの基本です。難波で見ず知らずの人に突然挨拶をするのは少し気が引けますが、自分に何らかの関係のある人や助けを必要としている方には、こちらから積極的に「こんにちは」と笑顔でコミュニケーションをとることが、人と人とをつなぐきっかけとなり、結果的にそれは自らの人生を充実させることができるのだと感じます。

今日の総歩数は44127、距離は33.09kmでした。

四国八十八ヶ所 十六日目(3/8)

今日は特に何もせず、高知の最後のお寺までの計画をたて、予定通りにいけば2日間の休みを含め、3月20日に高知県を制覇でき、その日に大阪に戻ります。そして引越しの準備をし、28日に横浜へ向けて出発します。4月からの社会人生活の事を一日考えていると、今のこのお遍路の旅をありがたく、一歩一歩の意味を噛み締めながら、あと12日間を楽しみ、できる限り自分を磨きたいと思います。

2009年3月8日日曜日

四国八十八ヶ所 十五日目(3/7)

昨晩とまった宿の奥さんが、オランダ人女性の通訳をしてくれた御礼だと、一泊二食つき6000円のところ、1000円にしてくださいました。これは本当に悪いと思い一度は拒みかけたのですが、基本的にお接待は人の親切であるから断るものではないので、ありがたくそのお接待を頂戴しました。有り難うございました。

今朝は6時40分から山を登り、9時に下山、そしてそのあとは、今日はたどり着くことのできない28番大日寺に向けて進みました。

私は今日お遍路のすごさのひとつに気づきました。それは、毎日必ずお大師さんが何らかの試練を与えて下さるということです。この前は足にできたマメでしたし、それが治ったと思いきや、今日は足の親指に別のマメができてしまいました。そのほかに足の小指の爪の中に血豆ができて痛んだり、それらの症状のおかげで足に余計な疲労が溜まり、最後は一歩一歩の幅が極端に小さくなり、重くもなります。時には荷物が負担になり、腕を挙げるのが辛くなるほど肩や背中の筋が痛むのもしょっちゅうです。それら数々の試練に耐えながら何かの目標を達成する能力を、お大師さんは私が社会に出る前に養ってくださっているのです。

今日泊まっている宿の部屋からは太平洋が一望でき素晴らしい光景なので、明日はここで一休みしようと思います。

今日の総歩数は45630、距離は34.22kmでした。

2009年3月6日金曜日

四国八十八ヶ所 十四日目(3/6)

今朝起きたら雨の降る音が聞こえたので、毎朝はだいたい7時に出発するのですが、今日は40分遅れて出ました。しかし雨は止むどころか激しさを増したため、26番金剛頂寺の山を登り下りした際は本当に苦しい思いをしました。その山を下った後は雨が止んだため、予定の目的地まで非常にスムーズに進むことができました。

今日泊まっている民宿の先客に一人米国在住のオランダ人女性のお遍路さんがおり、民宿の奥さんと意思の疎通がうまくとれていなかったため私がずっと仲介役をしていると、奥さんがすごく気を使ってくださり、豪華な夕食と朝食をお接待してくださいました。ありがとうございます。

しかし修行の土佐とはよく言ったものだなと今日実感しました。(お四国は一巡を人生の過程とみなし、発心の阿波、修行の土佐、菩提の伊予、涅槃の讃岐と分けられています。)徳島はお四国を回ろうという気合いで制覇できるのですが、高知はそうはいきませんね。慣れのせいか、歩き始めの勢いは少なくなってくるし、お寺とお寺の間隔がかなり広い場所が多いので(1日歩いても着かないお寺が4箇所あり、36番から37番まで58.5km、37番から38番までは80.4km、38番から39番までも最短ルートで50.8kmあります)体力以外に気力も持続しないと、これは続けられないなと感じます。このような点から、土佐は本当に修行には最適な土地だなと思いました。人生において、何事も持続させるのが一番難しいのかもしれませんね。しかし本物の何かを得ようと思う時には、持続する努力が必要なのですね。それを土佐の地は分からせてくれます。

今日の総歩数は37,777歩、距離は28.32kmでした。

四国八十八ヶ所 十三日目(3/5)

マメさんよ、早く治ってください。



昨日よりは足の裏にこしらえたマメの痛みがましなのですが、今日歩き続けると悪化するのが予想できましたので、本日は13.58kmを歩いた所で民宿に入りました。それでも今日は24番最御崎寺、25番津照寺と2つのお寺をお参りしました。明日は朝方が雨の予報なので、あまり雨脚が強くならないこと、そしてマメの痛みが無くなっていることを願います。



今日の総歩数は16983でした。

2009年3月5日木曜日

四国八十八ヶ所 十二日目(3/4)

今日は高知県に入り、室戸岬まで目と鼻の先の場所まで来ました。

今回は室戸市で出会った素晴らしい若者たちを紹介したいと思います。まずは地元の高校の野球部員たち。彼らが国道55号線をロードワーク中に、全員が私に向かって、声を揃え「こんにちは!!」と元気良く挨拶をしてくださいました。彼らのお遍路さんに対する姿勢と元気に、とても力を与えられました。今日は長距離を歩いたため、35km地点で右足に大きなマメができ、それが激しく傷んだので疲労がぐっと溜まり、歩くペースがかなり下がっていたのですが、彼らの「こんにちは!!」に背中を押されたような気がしました。それほど挨拶というのは人に元気を与えるものなのですね。

そしてその後も歩道を歩いていると、後ろからチリンチリンと音がしました。少し左側に寄ると、小学3年生位の男の子が自転車に乗り「すみません」と頭を下げ走って行きました。「偉い!」彼が通り過ぎてすぐ、ついつい私はそれを声に出していました。なぜならそれは私がいつも心掛けていることだからです。以前にもブログに書いたかもしれませんが、狭い道を歩いていて突然後ろから自転車に乗る人に鈴を鳴らされ、さ~っと過ぎ去られるとあまり気持ち良い思いはしないですよね。ですから私は車や自転車に乗っている時は、クラクションや鈴を鳴らさず「ちょっとごめんなさい」と声をかけるようにしています。その、私がいつも気にかけて行っている行為を、8歳の男の子が習慣のように行うのです。いや~、今日は参りました。

今日の総歩数は56451、距離は45.15kmでした。

2009年3月3日火曜日

四国八十八ヶ所 十一日目(3/3)

自宅を朝8時45分に出、なんばバスターミナル9時50分発の南海バスに乗り込み、徳島駅には12時40分に着きました。前回最後にたどり着いた海部行きの電車が13時半発でしたので、それまでに腹ごしらえを済ませ、海部には16時半頃到着しました。私の出身地でもない海部が我が田舎に感じれるのは、その土地の人々が温かいからでしょうか。

牟岐駅で海部行きの電車に乗り換えるために待っていると、東京出身のご年配の女性が話しかけてきてくださいました。彼女もお遍路さんで、今回が4回目の巡礼だそうです。3度目で番外のお寺も全て回られて、もうそれで最後のお遍路だと考えられたらしいのですが、時間が見つかればなぜかまたお四国に来たいと思われたらしいのです。他のお遍路さんからも、一度回られると、必ずまたお四国に戻ってこられるというのを聞いたことがあります。何がそれほど人々を惹き付けるのでしょうか。十人十色の目標を持ちながら皆さんと同じ道を歩き、他人の頑張りを見れ、人々に受け入れられるのも遍路行の魅力の一つなのでしょう。 彼女にお饅頭とキャラメルのお接待を頂きました。ありがとうございました。