2008年4月15日火曜日

メキシコ、アメリカと日本の小さな違い

 今日の大学からの帰り道、ふとアメリカ留学でも感じた日本とアメリカ、メキシコの違いを思い出しました。

 アメリカやメキシコ(ヨーロッパもそうかもしれません)に旅行や留学経験のある人は一度は感じた事があるとは思いますが、これらの国では、建物に入る際、後ろに入ろうとしている人がいれば、その入口の扉が引き扉なら、開けて先に後ろの人を通すか、押し扉なら先に自分が通って、しかし後ろの人が通るのを待ってから扉を閉めますよね。これって、他人の事をよく考える文化を持っていると自負する日本人の間ではなかなかない習慣ですよね。

 事実僕も、アメリカから日本に帰ってすぐの頃、高島屋に入る時、先に入った人が僕を待たずに扉を閉めたことがありました。その時僕は「あ、冷たい・・・」と感じました。その後はその行為には慣れましたが、アメリカ人やメキシコ人はそういったところで、日本人は他人に対して冷たいと感じてしまうのかもしれないと思いました。だから僕は、その後気を付けて、人を先に通すようにしています。より人に対して温かくなれるために。ま、今はそれが僕のごく自然の習慣になってしまっていますけど。

2008年4月13日日曜日

ヒラメとカレイの違い

 この前友達が、「ヒラメとカレイの違いって何なん?一緒やん。」と言っていました。

 ・・・こら~~~~~~~~!!!ヒラメとカレイは全然ちゃう!!釣った時の引きもちゃうし、味もちゃうし・・・と言っても釣りマニアと気持ち悪がられるだけなので、やめておきます。

 それでは、どのようにヒラメとカレイを見分けるのでしょう。とても簡単です。




 上の絵の通り、目を上に向けて向いた方が左のものがヒラメ、右に向いたものがカレイです。そして、正面から見た時は、左に目が寄っているものがヒラメで、右に寄っているものがカレイです。


 「左ヒラメに右カレイ」

 
です。

 ちなみにヒラメは高級魚で、カレイはそれ程高価な魚ではありません。しかしどちらも非常に美味です!!




 それではここで問題です。これはヒラメ、カレイ、どちらでしょう?



2008年4月12日土曜日

寝る前に1杯

 「寝る前に軽く1杯飲んで、ほろ酔い気分で寝たら気持ちええねん」

 「寝る前に飲んだ方がよう寝れるねん」


 と思っているそこのあなた!!!絶対にこのブログを読んでください。



 実は寝る前にアルコールをとると、深い眠りにはつけないのです。しかも、様々な睡眠障害の他、アルコール依存症になる可能性もかなり高くなるのです。


 東京医科大学教授で代々木睡眠クリニックの井上雄一院長によれば、アルコールにより良く寝れるのは、睡眠でなく、意識が失っている証拠だそうです。そしてアルコール摂取後の睡眠は、かなり浅い睡眠(以前紹介した、ノンレム睡眠)となるため、脳にも体にも十分な休息を与えることができず、夜中に何度も目が覚めたり、早く起きてしまう原因にもなります。


 また寝酒の習慣を繰り返していくと、体が酒に慣れていき、それまで摂取していた量では寝付けなくなり、段々と酒の量が増えていきます。これがアルコール依存症となるのです。そして寝酒からアルコール依存症になる確率は、ストレス発散のための飲酒よりも高いそうです。そして大量の寝酒の結果、一時的に強い不眠症に陥ったり、動悸や震え等の症状もあらわれるようになります。


 その他、アルコールには生体リズムの周期を遅らせる作用があるため、だんだん夜更かしになり、しまいには朝起きられずに出勤できなくなる例も。脳・脊髄(せきずい)の神経障害を引き起こして、睡眠中にむずむずしてじっとしていられなくなったり、夢遊病などの睡眠中の異常行動を悪化させる場合もあります。


 中でも自殺行為となるのが、飲酒と睡眠薬との併用だそうです。睡眠時無呼吸症候群を悪化させ、長時間呼吸が止まることもあります。


 とにかく、寝酒は今すぐにでもやめましょう。そして夜すぐに寝付けないあなたは、病院へ行き、医師の指示に従って睡眠薬を服用しながら、徐々に就寝リズムを正常に戻していきましょう。その方が体に負担を与えずに済みます。



 まぁ、酒に弱いにもかかわらず、調子に乗ってビールを飲みながら宿題をし、その結果パソコンにビールを溢してパソコンを壊してしまった僕にはあまりかかわりのない話だとは思いますが。









 寝る前のテキーラショットなど、おこちゃまの僕にとっては自殺行為ですね。

2008年4月8日火曜日

日本にある差別

 先日、お嫁さんが日本人のメキシコ人の方と知り合い、その人と差別について話をしていました。そして、そのメキシコ人の方が非常に驚いた、日本である人種差別について話してくれました。

 彼の息子に日本国籍を与えるためにその手続きを行っていた際、彼はある決まりを目にしました。それは、日本人になるには、日本語の苗字をつけなければならないということです。すなわち、父親のスペイン語の苗字ではなく、母方の漢字の苗字をつけなければ、彼の息子には日本国籍を与えられないのです。

 なぜ日本人の苗字は漢字でなくてはならないのでしょうか。カナカナではいけないのでしょうか。名前がカタカナであろうと、ひらがなであろうと、日本人という事実に変わりはないのです。このような話は、人種差別が表面的に日本より多くみられるアメリカ合衆国ですらありません。もしかすると、日本では人種差別が起こる程まだ外国との深い関係がないのかもしれません。多くの日本企業は近年国際化していっています。しかし外国人による個人レベルで日本を見てみると、日本という国は簡単に行ける場所ではありません。(金銭面、文化面、言語面等) なぜかは僕にもわかりませんが、約1年間のアメリカ留学中、そして約2年間のメキシコ留学中でもそれはよく感じます。日本の中からはなかなか日本を全体的には見ることが難しいですが、外国にいればそれが良く見えるときがあります。

 例えば、アメリカの高校の友達に「日本てどこにあるか知ってる?」と尋ねると、数人は「中国の中にある国」と答えます。少なくともアジアにある国というのは知っているようなのですが、どこにあるかすら知っていません。そして今だに侍や忍者が存在すると思っています。侍は明治時代まで存在しましたが、彼らの活動が活発だったのは江戸時代よりも前ということになります。すなわち、多くの外国人の日本に対する理解は、約150年前以前の日本とかわらないということになります。それだけ日本は文化的に孤立してしまっているということになります。

 自国の文化を守り続けるということは非常に難しく、とても素晴らしいことであると同時に、その国民のアイデンティティーの大きな要素の一つとなります。しかし、文化を守るのと、他の文化から自国の文化を切り離すのとはわけが違います。自国の文化が素晴らしく、力を注いで守り続けるだけの価値があると思うのならば、それを世界の人々にも知ってもらおうと努力するべきであると思います。それがまだ国レベルではできていない。だから日本では漢字の苗字しか認められないのです。

 外国の苗字を多く取り入れてしまうと、漢字やその他の日本の文化が他の文化に押しつぶされてしまうと思う人もいるかもしれません。しかし日本の文化は他の文化の介入により、弱くはなりえないと思います。僕は今まで8つの国々を旅してきました。そして一番強く感じたことが、人々は日本の事を何も知らない、そして、日本文化とは非常に強く、固有のものということです。だから僕は留学の最低目標に、草の根交流を掲げています。僕が行く土地の人々に、本当の日本を、日本人である僕から、ほんの少しでも知ってもらう。そして、お互いに理解しあえる関係を築き上げることが大切だと常に考えています。

 これから海外へ行く機会がある人は、少しでもその国の人に日本の事を知ってもらうようにしてみてください。それはたとえ言語がうまく使えなくても出来ることです。人は心で会話をするのが相手を理解する一番良い方法だからです。相手が日本の事を知ると、彼らはあなたにとってすごく近い存在になるでしょう。そして、日本をもっと世界に広げていきましょう。

メキシコにある・・・

 日本語で書かれたコーラです。今年はオリンピックシーズンなので、ちょっとインターナショナルな感じにしているのだそうです。


 しかし、字が何か古臭いです。昭和に売り出された匂いがぷんぷんします。

2008年4月5日土曜日

メキシコの実態

 僕がいるメキシコは、近年の安定した経済成長に加え(実質経済成長:2004年度4.4%、2005年度3・0%、2006年度4・8%)、以前の中立・不干渉主義から積極的な外交政策により、1992年に米国、カナダとの北米自由貿易協定(NAFTA)、1993年にアジア太平洋経済協力(APEC)、1994年に経済協力開発機構(OECD)に参加し、また2002~2003年期には国際連合安全保障理事会非常任理事国を務めた他、国際司法裁判所判事やOECD事務総長など国際機関の主要ポストを占めています。日本との関係は良好で、2004年には日墨経済連携(EPA)が結ばれ、日墨貿易総額はその1年後に約38.4%、2年後には約76.3%と両国にとって利益となる関係が築かれています。

 表面的には先進国の仲間入りを果たしたメキシコですが、現実はまだまだ多くの問題がうずまいています。メキシコには多くの南米からのマフィア集団(特にコロンビアから)が、麻薬取引を米国で行うためにメキシコに違法入国をします。彼らの入国の手口は、メキシコとグアテマラの国境にいるメキシコの入国審査官に、賄賂を受け取り彼らを通すか、殺されるかの選択を迫ることです。数人の審査官(軍隊)は、数十人で押し寄せるマフィア集団をもちろん食い止めることはできないため、金を受け取り、違法入国をさせます。そしてメキシコ国内で政府にも賄賂を渡し、勢力を広げていきます。

 そのマフィア集団は頻繁に殺人事件を起こす他、メキシコ北部の山岳地域に住む貧困層の弱みをつけ、半強制的に麻薬を栽培させます。貧困層の人たちは農業を営むよりも麻薬を栽培する方が収入が良い他、断ると殺されるので、マフィアの要求を受け入れるしかありません。そして政府もその実態を知っているのですが、マフィアから事前に賄賂を受け取っている上、貧困層の人々からその職業を奪うと、彼らは生きていくことができなくなるので、見て見ぬふりをしなければならないというのが現状です。

 マフィアの問題の他には、窃盗の犯罪も多発しています。僕も最近財布を盗まれたのですが、その後2週間の間に僕の知り合いが3人も窃盗の被害に遭いました。窃盗の中には、単なるスリではなく、人に危害を加えてから物を盗む犯罪も少なくありません。メキシコシティーでは以前、ある通行人に腕時計が素敵だから見せてくれと言い、その手をつかみ、訪ねた他の仲間が、その通行人の腕を切り、時計を奪うという事件も多発しました。またメキシコシティーの貧困層が集まって窃盗集団を作り、盗みのために他の州の裕福な地域へ行き、犯行を繰り返しています。

 警察の汚職もメキシコ国内の安全を悪化さす原因となっています。これは有名な話ですが、例えば飲酒運転をし、警察の検問を受け、飲酒が発覚したとします。メキシコでは飲酒運転の事故が多発してるため、飲酒運転をすれば投獄と罰金の重い罪が科せられます。しかしその警察官に5000円程度(その時の所持金により金額が変わる)の賄賂を渡すと、見逃してくれるケースが大半です。(現在は警察官の給料が少し上がり、こういったケースは減少傾向にあります)

 まだまだメキシコには解決すべき問題が多くあります。しかし、だからこそこの国での留学には、大きな意味があるのだと思います。

2008年4月4日金曜日

授業中に横でオーケストラ


 この写真では少し分かりずらいでしょうが、この広場の奥では、新学長歓迎祭がオーケストラの演奏と共に盛大に行われています。その時の時間、午後1時。僕の心理学の授業が始まる時間です。その広場では、お酒やおつまみが振る舞われ、初めは招待された者だけが参加できるはずのお祭りが、学生もタダ飲み、タダ食いができるということで集まり、結果そこには軽く400人を超える人が集まっていました。
 教育機関でこのような事が起こって良いのでしょうか。盛大な祝いのすぐ隣では、いくつもの授業が行われています。僕のクラスはオーケストラの正面にある教室で行われるため、先生の話す言葉がほとんど聞こえません。そして結果、その授業は2時15分に終わるはずが、先生がこれでは授業にならないと判断し、1時半に終わりました。
 学生や学校関係者は、大学内での優先順位をどう考えていたのでしょうか。大学とは自分が学びたいと思うものを学び、そしてその知識を元に自らの研究を進める場です。その学生の学業の妨げをしているのが、その大学の学長なのです。新しい学長が就任するのはめでたい事なのかもしれません。しかしそれを祝いたいのであれば、生徒の学ぶ時間の邪魔にならない方法を考えるのが当たり前です。たとえ祭り行事が文化の重要な要素であるメキシコでも、教育機関での今回の行為は許されるべきではありません。教育機関は学生の成長を一番に望むべきです。その機関の代表者が彼の大学の学生が学ぶ機会を減らしているのです。就任早々このような行動をとる学長は、たとえ大学の利益をあげることが出来たとしても、学生のために自分を犠牲にすることは決してできないでしょう。そしてそれを出来ない学長がいる大学では、学生の平均的なレベルはある程度のところで止まってしまうでしょう。事実、約400人の学生は、他の学生の事など考えず、酒を飲み、騒いで楽しそうにしていました。
 全ての学生の手本になるべき教育機関のトップが、教育機関では決してしてはいけない事をしてしまい、そして学生もそれを何とも思わない。しかもこの大学はメキシコ国内で4本の指に入る大学です。これではメキシコの教育が伸び悩むのも無理はないと思いました。

2008年4月1日火曜日

外大通信に載りました

 4月1日発行の関西外国語大学の外大通信に、海外留学生からのe-mailということで、僕のコメントが載りました!!!下のURLから直接その外大通信を閲覧することができますので、時間のある方は読んでみてください。11ページに登場します。大まかに僕が2年のメキシコ留学で何をしてきたかを紹介しています。

http://www.kansaigaidai.ac.jp/img/pdf/news_paper/235.pdf

 あと、僕の大学での親友の一人である真崎 雅大君も、卒業式の際に着た衣装が、卒業式のoutstanding fashionとして登場しています。彼は日本の大学の卒業式で、アメリカなどの大学の卒業式でよく着られるガウンを着ていました。しかもそのガウンは、彼はアメリカに留学していたにも関わらず、購入先はネットだそうです。彼は「これはほんもんやねんでぇ~」と自慢をしてきました。別にほんもんでも偽もんでも、どっちゃでもかまわへんです。