「外国人は酒に強い、日本人は酒に弱い。」「なんで外国人はあんな飲めんねん。」
留学している人、外国人の友達がいてる人等は、必ず一度はこう思った事があるでしょう。ある日サッカーの授業で友達が僕に「先週何してた?オレ友達と酒飲んで、腹パンパン。」と言ってきました。一晩で、一人でビール20缶以上空けたらしいのです。さすがにしんどかったみたいですが、酔った様子はありません。僕は、ビール1缶飲めば、頭がガンガン、胸がドクドクしてきます。その場の雰囲気にもよりますが、普段はビール3缶飲めばおしまいです。なので、基本的に誰かとお酒を飲むのは嫌いです。たまに一人では飲んだりもしますが、誰かと飲むと、必ず僕よりは強いので、自分のペースで飲めず、お酒を楽しむ事ができないからです。お酒に弱いのが恥ずかしいというのも理由で、誘いにはよく断ります。「男なら絶対に酒に強い。酒に弱い男はひ弱。」という偏見が多いのも事実ですからね。
しかしお酒に弱い人は僕だけではない。お酒に弱く、人前でお酒を飲むのが恥ずかしいと思い、友達の誘いを断ってしまう人は世の中に大勢いると思います。そんな彼らに(自分に対しても)、断る「言い訳」をさずけましょう。
まず「外国人と日本人の差」ですが、これは本当にあるみたいです。アルコールは体内に入って、アセトアルデヒドという物質になります。そしてその物質を肝臓内で分解する役目のものが、アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)です。このALDHの量、性質には、遺伝により個人差があります。ALDHには2種類あります。「ALDHが多く集まらないと働かないタイプ」「ALDHが少量でもせっせと働くタイプ」です。そして外国人(特に欧米)は、95%以上の人が、後者、特に強いALDHを持っています。日本人はたとえ後者を持っていても、それは欧米人のものと比べると、働きが弱いものとなります。そして日本人の多くは、前者「ALDHが多く集まらないと働かないタイプ」を生まれつき持っています。だから外国人は日本人よりもお酒が強いのです。
アセトアルデヒドは頭痛、吐き気、紅顔を促します。肝臓内でアセトアルデヒドが分解される速度が遅いほど、頭痛、吐き気、紅顔が頻繁に起こります。このような症状が出る人は、無理にお酒を飲むのは控えた方が良さそうです。たとえ頭痛、吐き気が来なくとも、すぐ顔が真っ赤になる人は、お酒には弱い体質ということになります。
「お酒は鍛えれば強くなる」と言われますが、それは事実なようです。しかし、お酒に弱い人が強くなった時こそ危険だと感じなければならないのも事実です。アセトアルデヒドは、ミクロゾームエタノール酸化酵素(MEOS)という物質でも分解されます。そしてこのMEOSは、鍛えられれば強くなります。しかしMEOSを使いすぎると肝障害を起こし易くなるので、やはりお酒に弱い人は、健康を大切にするのであれば、あまり無理をするべきではありません。そしてMEOSは強くなっても、数週間お酒を断てば、元に戻ってしまいます。
誰でも、自分のペースでお酒を飲むという事が一番大切なようです。そして、調子に乗って、テキーラショットを7杯し、夜をグアダラハラ(メキシコの都市)の路上で過ごさないようにしてください。いくらキレイな女子が隣にいても、路上にはついて来てくれませんよ!!
今度友達に酒を勧められたら「オレのアセトアルデヒド脱水素酵素あんまよう働かんくてや、やからオレ酒あんま飲まれへんねん」と軽く言い訳してみましょう☆
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