2007年4月28日土曜日

急性アルコール中毒

 前回に引き続き、アルコールについてです。飲み会、特に若者の集いには、必ずと言って良い程「一気飲み」が行われますよね。特に大学の入学シーズンには、新入生の歓迎会で、新入生には一気飲みをさせるの伝統があるサークルや部活なども多くあるようです。その時に頻繁にニュースになるのが、急性アルコール中毒による死亡事故です。なぜ一気飲みをすると急性アルコール中毒になるのか。僕はこれをずっと疑問に思っていました。なので、前回アルコールについて書いたので、その流れで今回は急性アルコール中毒の原因と怖さについて調べてみました。

 急性アルコール中毒の原因は、短時間のアルコールの多量の摂取であり、お酒に強い弱いには関係しません。アルコールは脳を麻痺さす性質を持っており、アルコールを大量に摂取すると、そのアルコールは呼吸や心臓の働きを制御する脳幹部にまで到達し、最終的には生命に関わる脳の中枢部分までも麻痺させ、呼吸機能や心拍機能を停止させて、死に至ります。

 血中アルコール濃度が0.4%を越えた場合、1~2時間で約半数が死亡します。そして、急性アルコール中毒患者は、45%が20代の若者です。

 通常、飲酒すると「ほろ酔い期」「酩酊(めいてい)期」「泥酔期」「昏睡期」という風に、徐々に血中アルコール濃度が上がるので、足元のふらつき、目まい、頭痛などの症状と共に自分自身である程度は飲酒量をコントロールすることができます。しかし、飲酒開始から血中アルコール濃度が上がる(酔ってくる)までには約30~60分と時間がかかります。なので、自分で酔った自覚が出来るまでの短時間に危険な量のアルコールを摂取してしまうと、「ほろ酔い期」「酩酊期」と通り越し、一気に「泥酔期」「昏睡期」に到達してしまいます。飲み始めから1時間~1時間半以内に泥酔状態、昏睡状態になった場合、また酒量としては、日本酒1升、ビール10本、ウィスキーのボトル1本程度を1時間で飲んだ場合は急性アルコール中毒を疑い、すぐに救急車を呼んでください。

 「ほろ酔い期(陽気、反射の鈍れ)」に血中エタノール濃度は0.05~0.08%、「酩酊期(まっすぐ歩けない等)」には0.10%、「泥酔期(立つことが出来ない、記憶の低下)」には0.20%、「昏睡期(意識の低下)」には0.30%、そして死に至る場合は0.40%となります。この数字から分かるように、よく「昨日の記憶ないわ。」って言っている人は、もうすでに昏睡期にあり、あと0.1%の血中エタノール濃度の上昇で急性アルコール中毒になる可能性が非常に高くなるということです。

 予防法は、一気飲みはせず、強制もせず、飲み始めて30分程はゆっくり飲み、アルコールの吸収を抑えるタンパク質や脂肪分を含んだつまみを食べることです。

 治療法は、とりあえずすぐに救急車に連絡することが先決です。そして、体が冷えないように毛布をかけてやり、嘔吐、吐血、舌が喉に詰まる場合があるので、体は必ず横にしてあげてください。あと、水分を取らす時は、スポーツドリンク等電解質を多く含む物は避けてください。



 ちょっとでもこれを読んで、お酒の怖さを知ってもらえれば幸いです。 お酒は強要せず、自分のペースで、楽しく飲みましょう☆


 しかし、一人で夜、パソコンを使いながら飲んでいて、ポテトチップスを取ろうとした拍子に瓶を倒し、パソコンにビールがこぼれ、顔を真っ赤にして必死に焦ることのないように気をつけてください。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

一人酒かっこいいね、お父さん♡
そしてパソコンにこぼしちゃうのがかっこいい♡
昨日はフアンたちとフィエスタして、テキーラショットで5,6杯行ったよ…まじ、死ぬかと思ったけど、意外に平気★
2時間くらい体が熱くてめっちゃ眠かったけど、今日に引きずりませんでした。
お酒は恐いね。
気をつけましょう。

Naoya Okuno さんのコメント...

さよへ

パソコン、とりあえずどうもなくてよかった・・・あっこで壊れてたら、電子辞書、パソコン・・・・メキシコ生活が更にひどいもんになってたでしょう。笑 はよ電子辞書ほしい!!!!!!!!!!