18日が経ちました。僕が今住んでいるプエブラという町は、教会がたくさん存在することで有名です。メキシコ国内で最大級の教会もあります。特にプエブラ州のチョルーラという町には、365もの教会があり、1年中別の教会に行くことができるという話まで作られるほど、たくさんの教会があります。(この教会の数字は正しくありません)そして、そうした宗教の強い街に住む人も非常に強くカトリックを信仰している人が多く、教会の中にはカトリック教徒以外は入れないものまであります。
プエブラに来る前に僕は、もちろん次のホームステイ先はプエブラの家庭だけあって、毎週日曜日にはミサに行ったり、信仰の強いカトリック教徒なのだろうと想像していました。しかし宗教に全く興味の無い僕は、プエブラに着いてからも全くその分野に関する会話はしていませんでした。しかし到着4日後、僕がお母さんとメキシコ中を旅行したいという話をしていると、プエブラの話題になり、遂には教会の話へと続いていきました。実はお母さんは、特にカトリック教を信仰しているのではなかったのです。国民全体の約90%がカトリック教徒というメキシコでは、宗教を持たないのは稀なことで、実際宗教を持たないメキシコ人の友達はお母さんを含めて4人だけです。
お母さんはプエブラやチョルーラにある様々な教会について教えてくれました。しかしその話をしている時のお母さんには、いつものようなのり気な表情がありませんでした。お母さんの表情を見極めた僕は、教会をどう思っているのかという質問を投げかけてみました。そしたらお母さんは「教会は綺麗で静かですごく素敵な場所。内装も素晴らしい彫刻に金、銀がふんだんに使われ、中には唖然としてしまう位見事な教会もある。でも、教会の周りや道端では、貧困によって食べ物がなく、お金を恵んでもらおうと座っている人が山のようにいる。メキシコは現在も非常に貧民が多く、その人達の事を考えると、教会に行くことを拒んでしまう。だって教会の中にある金や銀を少しでもその人達が手にすることができれば、それで生き延びることができるのだから。だから私は教会に行くと悲しくなってしまうの。神は私達の心の中にいるのだから、家の中でも道端でも、どこでも神を信じ、祈ることができる。私がもし大統領になれたとしたら、メキシコ国内にある教会のほとんどを売りさばきたい位。そうすれば貧困問題も少しは解消されるのだから。メキシコの政治は混乱状態。賄賂はいくらでも行われているし、政治家は金ばかり目当てで、国民の事などなんとも思っていない。」
その話を聞いた翌日に大学主催の留学生対象プエブラ観光ツアーに参加した僕は、プエブラにあるメキシコで一番大きな教会に入ったとたん、ものすごく悲しい気持ちになり、ほとんど誰とも話をすることができませんでした。本当に、半端な金の量ではないのです。とても綺麗です。がしかし、綺麗がゆえに悲しくなることもあるのだなと、生まれて初めてそう感じました。
その話の後お母さんは、こんな話もしてくれました。
「今世界で一番の富豪は誰か知ってる?アメリカ人のビル・ゲイツを抜いて、今一番お金持ちなのはメキシコの電話会社”Telmex”の社長なのよ。メキシコの家から家の電話料金は知ってる?1分間10ペソ(約110円)よ。メキシコの政治家や富豪達は、平民は貧民からお金を巻き上げて、人生を楽しんでるの。」
日本では、家から家の電話は1分間10円もしません。これらの問題の他にも環境問題、麻薬問題、教育問題等多くの大きな問題をかかえるメキシコ。しかし、だからこそこの国に住んでいて常に興味深く物事を見れるのも事実です。これからも小さなことにも目を光らせ、少しでも自分の将来のため、そして大好きなメキシコのためになる何かを見つけ、学び、実践していきたいと思います。
プエブラに来る前に僕は、もちろん次のホームステイ先はプエブラの家庭だけあって、毎週日曜日にはミサに行ったり、信仰の強いカトリック教徒なのだろうと想像していました。しかし宗教に全く興味の無い僕は、プエブラに着いてからも全くその分野に関する会話はしていませんでした。しかし到着4日後、僕がお母さんとメキシコ中を旅行したいという話をしていると、プエブラの話題になり、遂には教会の話へと続いていきました。実はお母さんは、特にカトリック教を信仰しているのではなかったのです。国民全体の約90%がカトリック教徒というメキシコでは、宗教を持たないのは稀なことで、実際宗教を持たないメキシコ人の友達はお母さんを含めて4人だけです。
お母さんはプエブラやチョルーラにある様々な教会について教えてくれました。しかしその話をしている時のお母さんには、いつものようなのり気な表情がありませんでした。お母さんの表情を見極めた僕は、教会をどう思っているのかという質問を投げかけてみました。そしたらお母さんは「教会は綺麗で静かですごく素敵な場所。内装も素晴らしい彫刻に金、銀がふんだんに使われ、中には唖然としてしまう位見事な教会もある。でも、教会の周りや道端では、貧困によって食べ物がなく、お金を恵んでもらおうと座っている人が山のようにいる。メキシコは現在も非常に貧民が多く、その人達の事を考えると、教会に行くことを拒んでしまう。だって教会の中にある金や銀を少しでもその人達が手にすることができれば、それで生き延びることができるのだから。だから私は教会に行くと悲しくなってしまうの。神は私達の心の中にいるのだから、家の中でも道端でも、どこでも神を信じ、祈ることができる。私がもし大統領になれたとしたら、メキシコ国内にある教会のほとんどを売りさばきたい位。そうすれば貧困問題も少しは解消されるのだから。メキシコの政治は混乱状態。賄賂はいくらでも行われているし、政治家は金ばかり目当てで、国民の事などなんとも思っていない。」
その話を聞いた翌日に大学主催の留学生対象プエブラ観光ツアーに参加した僕は、プエブラにあるメキシコで一番大きな教会に入ったとたん、ものすごく悲しい気持ちになり、ほとんど誰とも話をすることができませんでした。本当に、半端な金の量ではないのです。とても綺麗です。がしかし、綺麗がゆえに悲しくなることもあるのだなと、生まれて初めてそう感じました。
その話の後お母さんは、こんな話もしてくれました。
「今世界で一番の富豪は誰か知ってる?アメリカ人のビル・ゲイツを抜いて、今一番お金持ちなのはメキシコの電話会社”Telmex”の社長なのよ。メキシコの家から家の電話料金は知ってる?1分間10ペソ(約110円)よ。メキシコの政治家や富豪達は、平民は貧民からお金を巻き上げて、人生を楽しんでるの。」
日本では、家から家の電話は1分間10円もしません。これらの問題の他にも環境問題、麻薬問題、教育問題等多くの大きな問題をかかえるメキシコ。しかし、だからこそこの国に住んでいて常に興味深く物事を見れるのも事実です。これからも小さなことにも目を光らせ、少しでも自分の将来のため、そして大好きなメキシコのためになる何かを見つけ、学び、実践していきたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿